パキスタンのIT産業、ハッキング関連
↓のようなコンベンションが開催されることもその証左。
underground hacking convention
<http://www.pakcon.org/>
同国のインターネット基盤は、ムシャラフ大統領政権下で大幅に拡大した。99年には39の都市しかインターネットに接続されていなかったが、06年までに、2,000の都市(cities and towns)が接続された。光ファイバー接続は40から1,000へと増加。毎秒2MBのデータ送信に要する費用は87,000ドルから1,4000ドルへと低下した。Pervez Musharraf, In the Line of Fire: A Memoir (New York: Free Press), p.195.
なおかつてタリバンの公式HPは、パキスタンのプロバイダー会社であるbrain.net.pk.を使用していたが、同社の設立には、世界初のコンピューターウィルス「brain」を考案したBasit/Amjad Alvi兄弟が参加していた。Gray R. Bunt, Islam in the Digital Age: E-Jihad, Online Fatwas and Cyber Islamic Environments (London: Pluto Press, 2003),pp.39-40.
同ウィルスは、1986年1月に発明されている。Bruce Schneier, “20th Anniversary of the Computer Virus,” 19 Jan 2006, <http://www.schneier.com/blog/archives/2006/01/20th_anniversar.html> (6 Oct 2006)
以下は同国人が参加しているハッカー組織であるSilver Lords の画像改竄状況の一例。同団体は、ブラジル、パキスタン混成であったが後に分裂している。
おそらくブラジル人構成員によるもの。(オタク系であるのが特徴)
パキスタン人構成員によるもの。カシミールやパレスチナに言及することが多い。
分裂状況を示す改竄画面。ブラジル人構成員が、パキスタンを罵倒。
パキスタンハッカーの状況に関する公刊資料としては、Vladimir氏の『ハッカーズ・ギャラリー』が最も有益。『Hacker Japan』の連載記事も。同人のサイト<http://www.infovlad.net/> 素敵。
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