ミャンマーのココ諸島には中国のSIGINT施設は存在しない。
Andrew Selthは、ミャンマーのココ諸島には、中国のSIGINT施設は存在していないと断じている。Andrew Selth, “Chinese Whispers: The Great Coco Island Mystery,” Irrawaddy, 31 Dec 2006, <http://www.irrawaddy.org/aviewer.asp?a=6536&z=102> (31 Dec 2006)
Selth によると、ここ十数年来報じられていたココ諸島に於ける中国のSIGINT施設は存在しておらず、また存在していたこともない。同人が述べるには、本事案の発端はかつて世界屈指であった同盟通信社の素晴らしい遺産を継承した共同通信様の1992年9月17日発の報道とのこと。そして”Citing diplomatic sources in Beijing, Kyodo claimed that China was building a radar facility on Burma’s Coco islands, under a secret agreement with the SLORC. The Kyodo report was picked up by Reuters the next day, and repeated in the US 同人は以下のとおり続けている。 本報道は中国に否定されたが、The Estimateは10月22日関連事象を報道。これらの報道によって本事例報道は増大し、同基地には中国軍人技術者70名以上が駐留しているとされ、90年代半ばまでには50メートルに及ぶアンテナが存在すると報じられるに至った。(担当者註:Kent E Calderは、50メートルのアンテナが新たに建設され、92年に西側諸国の偵察衛星によって撮影されたと自著で述べている。Kent E Calder Asia’s Deadly Triangle(Sonoma:Nicholas Brealey Publishing, 1997), p.105.) あとは大儀なのでもう寝る。
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