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2007年11月23日 (金)

ブラジルの原子力潜水艦関連等報道

ALAN CLENDENNING, "Brazil Eyes Nuclear Sub to Defend Oil," AP, 16 Nov 2007, http://www.gateway.net/news/story.jsp?floc=ne-world-12-l8&idq=/ff/story/0001%2F20071116%2F1237861412.htm&sc=1102>(23 Nov 2007)
ブラジルのNelson Jobim国防相は11月16日、このほど発見された自国の海底油田権益確保のため、同国が原子力潜水艦を運用することを述べている。"``When you have a large natural source of wealth discovered in the Atlantic, it's obvious you need the means to protect it,''  "
中略
"Brazil has been talking about building a nuclear submarine for decades, but the project got a boost in July when President Luiz Inacio Lula da Silva announced $540 million in funding for uranium enrichment and the sub program.
Jobim said earlier this month that he wants to come up with an outline within three months to build a submarine for about $1.2 billion, the Agencia Estado news service reported."

興味深いのは、以下の報道。"国防相は軍事強化の機器購入の際、軍事レベルの核開発機器の購入と技術導入も同時に行うと述べた。そのときは、話題の人ウンジェル戦略相の出番だ。同相はすでに、インドやロシア、フランスを同件で訪ねた。"(強調筆者)「伯国、軍事目的の核開発へ=権益保護の原潜保有=国防相、地政学の結論を説く=大油田がもたらす大国入り」『ニッケイ新聞』2007年11月17日<http://www.nikkeyshimbun.com.br/071117-21brasil.html> (2007年11月23日)

ブラジルの原潜開発等関連
○ブラジル海軍は、核燃料を聖州アラマール市でサンパウロ大学(USP)とサンパウロ燃料技術研究所(IPEN)の協力により、超遠心分離の技術を用いて技術開発を行っている 。2005年9月29日には、50MWの国産原子炉が完成したことが明らかにされている 。
「ブラジルが原発向け核燃料生産へ-世界第7の核保有国」『フォリャ・デ・サンパウロ』2002年05月24日、 <http://www.brazil.ne.jp/economy/news/349.html> (2005年11月13日)、 PEDRO PAULO REZENDE, “Brazil Closer to fielding SSN,” Jane’s Defence   Weekly, 14 Sep 2005, p.6.
○2004年、ブラジルはIAEAからウラン濃縮の許可を得たが、同国にはかつて核兵器開発計画が存在しており、この決定によって核兵器開発再開の懸念も示されている。同国の濃縮能力は、2010までには年間26~31個の、2014年までには53~63個の核爆弾を製造可能。ブラジル外務省にはNPTは不平等であるとする意見が存在するのみならず、ブラジル人の一部はNPTが国家主権の侵害であると主張。
”Brazil's First Steps Toward Nuclear Weapons?,” Stratfor, 29 Nov 2004,
< https://www.stratfor.com/products/premium/read_article.php?selected=Country%20Profiles&id=240062&showCountry=1&countryId=16&showMore=1 >
(31 Dec 2005).
○2003年1月、大統領候補であったルーラ大統領がNPTの不平等性を訴えている。
2004年6月、ブラジルはIAEA査察官の同国ウラン濃縮工場への立ち入りを制限する意向を示した。以下資料を要約GlobalSecurity, 28 Apr 2005, <http://www.globalsecurity.org/wmd/world/brazil/nuke.htm>(31 Dec 2005).
○本計画には総額1億3,000レアル(約6,800万ドル)が拠出される。『中南米新聞社 CHUNAMBEI SHIMBUN-SHA』2007年11月19日、<http://72.14.235.104/search?q=cache:RxoF-p7HS1YJ:www.chunambei.co.jp/top.html+%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%83%AB%E3%80%80%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E6%BD%9C%E6%B0%B4%E8%89%A6&hl=ja&ct=clnk&cd=18&gl=jp> (2007年11月23日)

原潜の海洋拒否(sea denial)能力関連
○25年前の1982年、フォークランド(マルビナス)戦争において、英海軍の原潜 Conquerorが5月2日にアルゼンチン海軍巡洋艦Belgranoを撃沈した。それ以降、アルゼンチン海軍は有効な行動をとりえなかった。Geoffrey Till は、英国が、77年の同諸島における危機に際してSSNを密かに派遣していたことを 'contingency positioning' の一例としているが、82年にSSNを派遣したという情報を流すことによって 'virtual deterrentを示すことができた可能性を指摘している。詳細は以下を参照。Geoffrey Till, Sea Power: A Guide for the Twenty-First Century, (New York:  Frank Cass & Co, 2004), pp.279, 295-297.

ブラジルの地政学関連
○1957年にはゴルベリー・ド・コウト・エ・シルヴァは
われわれは、アフリカの西海岸一帯にわたって生起するあらゆる状況を注意深く監視しつづけなければならない。この地方を侵略的な帝国主義の勢力による支配から守ることは、われわれ自身の利益につながるばかりでなく、同時に伝統的な国策でもある
と述べた。
ブラジルは、1970年に領海の200海里宣言により、海洋国たらんとの意思を示していたが、その2年後には海軍少将H・B・アウグスト・モレイラが、
ブラジルが十分な海軍力を保持し、またその地理的、戦略的な位置を最大限に利用することは、国の急速な発展と平行して、高度に効果的な国家安全保障の目的を達成するために、必要不可欠なことである
、と主張していた。曽村保信 『地政学入門』 中央公論社、1984年、176-177頁より引用。
同国の地政学概念に関しては、ジョン・オロッコリン編、滝川義人訳『地政学事典』東洋書林、2000年、が参考になる。

ブラジルの油田関連記事
○"Brazil: The Benefits of a Mammoth Oil Find," Stratfor, November 09,
,http://www.stratfor.com/products/premium/read_article.php?id=298063&selected=Analyses> (13 Nov 2007)

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Gary Duffy, "Brazil announces new oil reserves," BBC, 9 Nov 2007, <http://news.bbc.co.uk/2/hi/business/7086264.stm> (23 Nov 2007)より。

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