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2010年5月 6日 (木)

軍人生活の要諦

以下は、某教官がベレンコ中尉に述べた小噺。


ソ連軍で成功するには、犬に学ばなければいけない。すなわち、吠えるべきときとところ、なめるべき時とところを知らなければいけないのだ。

二人の幼馴染が士官学校卒業後二十年ぶりに再会した。一人は大尉、一人は将軍に出世していた。
「オレは大尉止まりなのに、お前はどうして将軍になれたんだい?」
「それはだな」将軍はそう言って、石を拾って耳に押し当ててから大尉に渡した。「この石がたてる音を聞いてみろよ」
大尉は石を耳に押し当てたててから、ぽいと投げ捨てた。「いや、何も聞こえないぜ」
「それそれ。そうだからお前はいまだに大尉どまりなんだよ。将軍が石が音をたててると言ってるのに、お前は将軍の言うことを聞かない」


ジョン・バロン著、高橋正訳、『ミグ-25 ソ連脱出 ベレンコは、なぜ祖国を見捨てたか』(東京:パシフィカ、1980)、99~100頁より引用。
原著は John Barron, MIG PILOT:The Final Escape of Lieutenant Belenko (New York: Reader's Digest Press, McGraw-Hill Book Company, 1980)

著者は元情報マン。亡命者に対する面接(尋問)要領の記述は極めて興味深い。

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